6月はAKANEさんによる倫理の勉強会
昨年度から2回シリーズでお願いしていました。
私は、日々の看護実践を行ううえで、倫理はとても大切にしています。
臨床倫理ベーシックレッスンは、私のバイブルです。
研修前にまずは腹ごしらえ。笑
今回は、利用者さんオススメからあげ専門店「鳥笑」のお弁当。
とてもおいしかったです!
看護師は、何をする人なのか?
看護実践を行う上で、道しるべになるものは何か?
2021年に改訂された看護師の倫理綱領は、折に触れて読み込んでいきたいと思います。
また、倫理を学びたいという方には、臨床倫理プロジェクトの臨床倫理の基礎がとても参考になると思いますので、是非ご覧ください。
SNS係と目があったのでピースしましたが、真面目に講義を受けてます。笑
勉強会では、倫理と法について、各職種の職能団体が出している倫理綱領について、医療倫理の原則や事実・感情・解釈の整理、Jonsenの4分割法など、倫理を学ぶ上での基礎知識をみんなで学びました。
意思決定のプロセスに用いるガイドラインの紹介もありました。
訪問看護は、みんなバックグラウンドがさまざまなので、みんなで同じ知識を学び、前提知識を揃えることや共通言語を増やしていくことがとても重要だと感じています。
レクチャーの後は、日々の実践の中で、倫理的な葛藤が生じている症例や悩んでいる症例についてグループワークを行いました。
個人的にだいすきだった話は、飼っているカメを連れて買い物に行った利用者さんのカメがリュックから脱走してしまい、行方不明になって落ち込んでいるとのこと。弊社でも行方不明の張り紙を周知するなどして協力しましたが、他にできることはないか、一緒に探すことはできないかと悩んでいるという発表がありました。
もはや直接的な看護にもリハビリにも関係ありませんが、利用者さんにとってカメがどのくらい大切な存在であったか、カメが行方不明になって落ち込んでいる利用者さんの心情をとても大切にしていて、何かできることはないかと考えられるやさしいスタッフたちを、微笑ましく、頼もしく、とても誇りに思いました。
勉強会を通して、倫理はなんのためにあるのか?について改めて考えました。
利用者さんの◯◯したい・したくない、という希望。
私たちの〇〇してあげたい、というねがい。
倫理は、利用者さん・ご家族の想い、そして私たち医療者の想い、双方の想いを大切にするためにあるのではないかと思いました。
医療者として、ひとりの人として、目の前の人のしあわせを願うこと。
目の前の人にとっての「最善とは何か?」「QOLとは何か?」「しあわせとか何か?」について問い続けること。そして、私たちの医療者として、ひとりの人としての態度やあり方を大切にすること。
目の前の人の、かけがえのないいのち・人生に関わらせていただいている医療者として、多様な価値観を持つ方々への全人的な対象理解を深め、その方のいのちや暮らしや人生が、豊かで、穏やかで、安らかで、しあわせであるように、一緒に考えながら関わり続けること。
答えのない問いに向き合い続ける私たちにとって、道しるべや糸口になるものが倫理ではないかと思います。個人としても、組織としても、倫理的感受性を高ながら、今後も倫理について学び続けたいと思います。
わかりやすく講義をしてくださったAKANEさんに感謝します。